【読書記録】リーダーシップでいちばん大切なこと
- 作者:酒井 穣
- 発売日: 2011/03/16
- メディア: 単行本
2020年5月4冊目
リーダーシップの定義が独特と思う。周囲を巻き込むことに主眼おかれがちの中、本書ではリーダーシップのことを
「孤独を受け入れ、他の誰でもない、自分自身の人生を誠実に生きる力」
と定義しており、リーダーは
「その力を持っているか、または持とうとしている人のこと」
だと言う。
正直自分には物凄くささった内容だった。
というのも私は自分の価値観に従って生きていないことについてはかなり自覚的であったから。
それによって自分が伸び悩んでいるのではないかという予感も持っていた。
薄々気づきながらも気付かないふりをしていた痛いところをズバって突かれたのだ。
自分の中にある価値観(基本的情動)をさらけ出すのが怖くて出来なくて、常に上辺を取り繕っている、あるいは風見鶏を決め込んでいる。
そもそと本当の自分はなんなんだろう?という問いからも逃げている。
これまでも何とかなってきた、これからも大丈夫だろう。という希望的観測によしかかって生きている。
このままじゃどんどん自分を嫌いになってしまうかもしれない。でもそんな自分も嫌いになりきれない。いつまでも中途半端。それを貫き通して死ぬのもいいかもしれない。でも本当にそれでいいのか?
そんなモヤモヤな読後感。
巻末、発刊によせての保田朋哉氏の文章の中に、自分の人生をどう生きるかを突き詰めて考えたことによってこれ以上悩まなくなったとあった。
自分に足りないのはここなのだという実感。
諦めがつくほどに突き詰めて考えりるだろうか?無理だろう。
でもこれが決められないと、「自分の人生」を生きることは出来ない。
悩ましい。
自分が守る自分の価値観、これを意識的に決めないといけない。