考えることを始めてみよう

大学生の頃だから、もう10年以上前のことになるのか。ブログを書いていたのは当時、1日に1つでも心に残ることを留めておくことに価値があると考えたから、あるいは何かがあったのだと無理矢理にでも書こうとする心持ちが一日をより価値あるものにしてくれると考えたからだ。

あれから十余年、なんでブログを書くのをやめてしまったのかも今となっては忘れた。1年半?くらいは毎日書いてたと記憶しているが毎日が3日に2日、2日に1日と徐々に減っていったように記憶していることからすると、大方飽きたのが一番な理由な気がする。熱し易く冷め易い私からすれば1年を超えて続いたことがすでに快挙といえる。

ブログから離れた私は当然他人のブログも読まなくなった。毎日足跡をつけていたブログも少なくなかったが、今ではほぼ思い出せない。

社会人になって、自分のそれまでの人生が否定されるような環境下でブログなんて書いてられなかったのだ。正確にはまともなことを書こうとするとそれなりに頭を使うが、そこに使うだけの頭の余力がなかった。仕事以外の時間には頭を休ませたかった。私にはそこまで踏ん張って文章を書く気力がなかったのだ。

では何故今になってまたブログを書こうとしているのか。一言で言うと、余裕ができたからだ。働き始めて10年も経つと、いい加減に仕事にも慣れてくる。あとは転職したこともある。新しい職場は仕事内容、給与の両面で私に心の余裕を持たせてくれた。それにより久しぶりに人様が書いているブログを空いた時間に読む余裕ができた。読んでみるとこれが面白い。改めて世の中には頭の良い人がいるものだと感心した。気に入ったブログを見つけては片っ端から読んだりした。そうこうしてるうちに自分もなんだか書きたくなって来た。それは、何かしら書くことが自分のためになると感じるからだ。言葉にすることは、頭の中のモヤモヤを形にすることだ。今の私は読み物を読んで分かった気になっているただの分からず仕舞にすぎない。であれば、テキストにする過程で少なからず私の頭の中は整理されるはずであるし、自分の考え方の中で捉えたものとして再構築されるだろう。何かあった時にとっさに自分の言葉で語れるようになるかもしれない。

そんなわけでブログを久しぶりに書いてみようと思う。いつまで続くかも分からない。毎日書こうとも思わない。それでもそれくらいの方が続きそうな気もしている。まずは今日、書くに至った経緯と所信表明のようなものを書いてみた。